パリで不妊治療

わたし・34歳 旦那・33歳。パリ在住。こどもを望みはじめて半年で不妊治療。顕微体外受精7サイクルトライ。

セカンドオピニオン

これまではパリ17区にある私立のクリニックにお世話になっていたが、彼の「このまま自己卵子の体外受精を続けても可能性は低いので、卵子提供を受けること真剣に考えるべき」との最後通牒を受けて、セカンドオピニオンを取りに行くことにした。

体外受精でこどもを授かった同僚から、評判のいい医師を2〜3人教えてもらった。まず最初に予約が取れたのは、Hôpital Fochというパリ郊外にある病院。そこで受けた説明は、大筋これまでの担当医の判断を支持するものだった。

また、「公立病院では特に」これ以上の体外受精を勧めづらいとの説明があった。要は、「投資対費用効果が見込めないのに、これ以上続けられない」「国の医療費は無限ではない」ということであろうと理解した。至極まっとうな話だと思う。

7周期トライして、私たちが実費負担したのは10万円にもならない。ホルモン剤も診察料も公的保険や任意保険でカバーされているだけで、実際にはもう200万円近くかかっている。私たちがフランスでなく、アメリカや日本で体外受精を行っていたら、同じように「予算は無限ではない」ともっと強く意識したであろう。

私たちの強い希望に負けるかたちで、今回の医師は病院での会議にかけてみることを了承してくれた